こんにちは。
昨日、賛否が分かれる中で安倍元首相の国葬が
日本武道館で執り行われました。
一人の人の死を悼む気持ちは
誰しもあると思います。
もう少し早い時期に内閣合同葬とか
お別れ会にしていれば
もっと穏やかに多くの人が在りし日の安倍元総理を
偲んだことでしょう。
ところが国葬としたことで賛否が分かれ
二分したままで強硬に行われてしまったわけです。
経緯や根拠もあいまい。
又、現在問題になっている旧統一教会との
かかわり等、うやむやなままで国葬が
行われることへの国民の反発と不信感は
もっともだと思います。
昨日スマホで国葬の様子をライブで
見ていたものの、ただただ長く
出席した人たちは疲れただろうと思いました。
特に海外からの招待客は勝手が違うだけに
尚更と思いました。
勿論、喪主側にしてもそうです。
先日、エリザベス女王が亡くなった際には
英国の威信をかけた国葬だったと思います。
しかも亡くなって10日余りでの事。
世界各国の要人が2,000人も参列する中
ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で
行われました。
テレビでその様子を見ましたが
時間にして確か1時間くらいだったと思います。
実にスッキリしていて格調高く厳か。
その間、ずっと画面に見入っていました。
尤もそこには一人の公爵が20年の長きにわたって
無報酬で準備に当たってきたそうです。
表に出ないものの周到な準備が
なければこれほどスムーズには
行かなかったであろうと合点がいきました。
それに比べて予測もしなかった
安倍元首相の突然の痛ましい死。
いろいろな思惑もあってか
急遽国葬で行うとの発表。
日増しに反対が多くなる中
一度口にしたことは撤回できないと思ったのか
聞く耳を持たず強硬に進めた岸田首相。
当日まで何とか形だけは整えたものの
流れがスッキリしない感じに思えました。
ただただ長く感じたのではないでしょうか。
岸田総理の型通りの長い弔辞に始まり
その後
何人かの弔辞が続きました。
短くてもありきたり。
その中で皮肉にも
菅義偉前首相の友人としての追悼の辞が
一番心を打ちました。
ご自身が総理の時には
伏し目がちにボソボソと話す姿が
かなり不評を買っていたからです。
それが昨日の弔辞では手元の書いたものを
読みながらも、ところどころ遺影に向かって
語り掛けるように自分の思いを伝えて
いました。
その思いがこみ上げてきたのか一瞬涙声に。
残されたものの寂しさを素直に
語ったことも聞いている人々の心に
ぐっと来たのだと思います。
「あらゆる苦楽を共にした7年8か月。
私は本当に幸せだった」
とつとつと語る様子。
「深い哀しみと、寂しさを覚えます。
総理、本当に、ありがとうございました
どうか安らかに、お休みください」
終わった時、会場からは自然と拍手が起こりました。
おそらくこれまでで一番自分を
さらけ出せた時ではないかと
思いました。
もう少し短いと尚、内容が生きて
良かったと思います。
いずれにしても式典は2時に始まって3時間でも
長いと思うのに
1時間以上もオーバーし6時過ぎとは
長すぎます。
何事も長ければいいというものではありません。
国葬は終わりましたが
来週には秋の臨時国会も開かれ
ここでも又
物議をかもしだしそうです。
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