いい加減は好い加減。

こんにちは。

友人が2週間ぶりに検査入院から

今日退院しました。

入院中毎日ラインをし、目にした

花の写真を撮って送っていました。

電話でも話をし、今朝は

「退院おめでとう。

いよいよ家に帰れるわね」と

メールをしたところ

本人もすごく喜んでいました。

午後、彼女からメールが入り

「入院中はお世話になりました」との

挨拶から始まって

「家に帰ると部屋の中が散らかっていて

お風呂もそのまま

本当に不快でイライラしました」

と書いてありました。

これが男女が逆であれば

ご主人が退院するとなると

部屋も掃除が行き届き

帰ってすぐに横になれるよう

きちんと片付いているものです。

ところが奥さんが入院するとそれこそ

大変です。

80歳近いご主人はご自身も

あちこち具合が悪くて通院の身。

病院に行くにも毎回彼女が付き添って

行っていたとか。

ところが妻が入院となると

それもできず、彼女は一人で

電車に乗って病院に行ったとか。

コロナで今は病院もかなり

厳しく対面もできません。

家を留守にする間、ご主人と

犬の世話はどうなるのか聞いたところ

事前に2～3週間分の食品を用意したとの

事でした。

入院前に来た彼女のメールには

「主人は私の入院より自分の食事の

事で頭がいっぱいのようです」と

あり思わず笑ってしまいました。

いかにも昭和の男性です。

今日退院し

2週間ぶりに顔を合わせてみると

ご主人がすごく痩せていて

可愛そうになり

家に着くや否やすぐに買い物に

行ってご飯の支度をして

食べさせたとありました。

こちらもまさに昭和の女性です。

本人病み上がりでこれからが

通院での長い治療が始まるというのに

退院してきたばかりの行動とは

思えません。

すぐに無理は禁物と返信しました。

結婚が遅く年齢も10歳以上離れて

いるということもあり

専業主婦の彼女は至れり尽くせり

やってきたのだと思います。

でも今回

妻が入院していろいろな面で

その大変さが分かったと思うので

ここが変わるいいチャンスだと書きました。

これまで過保護にしてしまった結果とはいえ

結局二人とも大変な思いをし

彼女自身イライラする羽目になるわけです。

部屋が汚くてもお風呂がそのままでも

死にはしないから

無理をせずのんびり片付けて

行けばいいといいました。

年を取れば誰しもできなくなることは

増えていきます。

なんでもきちんとやろうと思うことが

ストレスになり

知らず知らず相手にも求めてしまいます。

その結果

イライラしてしまうのだと思います。

ストレスは脳の機能を低下させ

心や体に障害があらわれると

今朝のテレビの番組で精神科医が話していました。

昔から「病は気から」と言いますが

ストレスをため込むのは

もっとも体に良くないことです。

少し肩の力を抜いて

自分も相手もできないことを

受け入れていく

頑張りすぎない

程よくやる

それって結構大事かと思います。

病院では検査で大変だったとも思いますが

家事は一切しないで

上げ膳据え膳の日々。

それだけ見れば

「又、病院に戻りたい」

との彼女の言葉にも頷けます。

”やらなくちゃ”　という思いが

負担になりストレスになるとしたら

いつまでたっても病気は良くなりません。

年と共に状況を受け入れ

ある程度のいい加減さも必要かと

思いました。

いい加減は好い加減でもあるからです。

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