口の利き方一つで良くも悪くもなる。

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こんにちは。

暑い暑いと言っていた8月も

あと数日となりました。


最近はいくらか日も短くなってきて

夏の終わりを感じます。

涼しくなるのは嬉しいものの

寂しい気がしないでもありません。

昨日、受講されているKさんからラインが

入りました。

それはカラオケの発表会が無事に

終わったとの報告でした。

実はKさん、このカラオケの発表会に出るに

当たり以前からある悩みがありました。

それは他の人達はみんなご主人やお子さん達

家族が応援に来てくれているのに

うちは夫が一度も来たことがないというものでした。

お子さんたちは結婚して離れているから

無理としても夫が無関心で一度も来てくれた事が

ない事がKさんの不満の種でした。

レッスンにいらしたときにふとそのことを

話されたので詳しく聞いてみました。

するとKさんのものの言い方に問題が

あるように思え言い方を変えるように

アドバイスしました。






Kさんは60も半ば

姑と同居で長い結婚生活いろいろとあり

ご主人との会話もついきつい言い方に

なっていたようです。

目的は数日後に控えたカラオケ大会の

会場に見に来てほしいわけですから

ここは一歩下がってお願いをするように

とアドバイスしました。

「今度の日曜日、例のカラオケの発表会が

あるのだけど一度位見に来てくれない？

他の人はみんなご主人やお子さんやお孫さんが

応援に来てくれているのに

うちは誰も来てくれなくて私はいつも一人・・・」

ちょっと同情を引くようにします。

いつもは気が強い妻が珍しくお願いをしてくる

しかも誰も来てくれない様子を想像すると

少々心が痛みご主人の心も動く

といった感じです。

ところがそのような言い方をしたことが

ないらしくスタジオで会話の練習をしても

台本を読んでいるような不自然さが

出てしまいます。

そこで私が夫役になってシュミレーション

してみました。

とにかく来てもらえるように

素直にお願いしてみることだと伝えました。

Kさんにとっては大勢の前で歌うより

難しい事だと思います。

それでも来てほしかったらやるしかないのです。

二日後、夜遅くKさんからラインが入りました。

練習した通りご主人に言ってみたところ

快くOKしてくれたそうです。

長年の胸のつかえがとれたようで

「一歩引くこと、甘える事で

こんなに幸せな気持ちになりました。

今回の事がなければ私は一生

我を通して生きていったことでしょう・・・」

と喜びが伝わってくるようでした。

前日ラインでエールを送り

迎えた昨日の発表会。

kさんからは

「満足する出来ではなかったですが楽しく

歌う事ができました。

おかげさまで夫も一生懸命力になってくれました。

一歩前進です。

この調子で頑張ります・・・」

とありました。

Kさんには

「今日は来てくれて有難う。おかげで頑張れた。

又、来てね」とちゃんとご主人に

お礼を言うように伝えました。

すると

「夫にお礼を言ったら嬉しそうでいろいろ

話しかけてくれました」と返信が来ました。




ご主人も本当は行きたかったのでしょう。

ただ言い方がまずかっただけに

これまでは誘われてもつい心ない

返事をしてしまったのでしょう。




夫婦の間でも友達同士でも親子、先輩、上司

ものの言い方一つで良くも悪くも

なるだけに矢張り口の利き方は大事です。

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