こんにちは
人に物を上げるのが好きな人がいます。
それはなぜか
相手の喜ぶ様子を見てそれによって
自分も満たされるからです。
ところが案外
世の中には受け取り下手な人が多いものです。
確かにいただけば「ありがとうございます」
といったお礼の言葉は述べるでしょうが
それだけで終わり。
もう一歩踏み込んで伝えることが
できたらと思います。
何故できないのか。
一つにはそれが好物ではない場合。
二つ目として
どういってよいかわからない。
三つ目、相手にお礼を言うことで卑屈に感じる。
この他
深く考えた事がない。
といった事があるかもしれません。
わざわざ何かを送っても
「届いた」という連絡はきても
一言「すみませんね」とか
「ありがとうございます」だけでは
相手はちょっとがっかりするのでは
ないでしょうか。
手間暇かけて送っても
”それじゃ 次からはいいか” となってしまいます。
確かにそのものが好物でない場合
嬉しいよりもがっかりということも
あるかもしれません。
でもそれはこちらの問題であって
相手の好意に対しては
こちらも好意で応えることが大事です。
そうすることで
その人は受け取り上手になっていくものです。
自分で食べなくても他に好きな人が
いるかもしれません。
おすそ分けすれば誰かが
喜ぶわけです。
古い書物ですが
昔、読んだ本の中に
こういう一説がありました。
〈喜んで与え、喜んで受け取る〉
「あげた水のお礼に差し出されたパンを
喜んで受けとらなければなりません」というものです。
(多分、聖書から来ているものかと思われます)
もらい下手は
「神との通路がふさがれてしまうので
結局、神からあなたに何も与えられないか
ほんの少ししか与えられなくなってしまうのです」
「喜んで上げたのだから喜んで
受け取りなさい」
「与えることと受け取ることの間には
完全なバランスがとれています」
これを読んだときに ”なるほど” と思いました。
物に限らず人に何かをしてあげるということは
相手の役に立ち喜んでもらえるから
自分も嬉しいのであって
相手があってのことです。
相手からの反応がなければ
そこは人間、がっかりします。
喜んで受け取ってくれる人がいるからこそ
与える人にとっても喜びになるのであって
それはバランスが取れているわけです。
それならば相手を思い関心を持ち
受け取り上手になれば
日々の生活がもっと心豊かになると思います。
受け取り上手な人は言葉で、表情で
音調で、時には体全体で表現します。
その本の中には
「郵便切手1枚でもプレゼントされたのなら
受け取りなさい。
そうすることによってあなたが
神から受け取る道が開かれるからです」
このように書かれていました。
確かに受け取り上手の人は
周りにたくさんの人がいます。
そういう人は又、与え上手でもあるわけです。
同じものをそれぞれの人にあげても
嬉しいのか嬉しくないのかわからない人より
喜びを表現してくれる人に
又、何かしたいと思うのは人間の感情として
自然ではないでしょうか。
受け取り上手になることで
人間関係も良くなります。
そのためには日頃から
表現力を身につけることが大切です。
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