親の介護を通して距離感が縮まった。

こんにちは。

先日の日曜日、2年ぶりに我が家で

３家族そろっての食事会を

開きました。

3家族というのは

私の一番上の兄夫婦と

私の友人夫婦

そして私たち夫婦です。

2年ぶりとあって前日の土曜日から

掃除やら買い物、当日の準備を

しました。

実は兄が今月傘寿（80歳）を迎えること

そして夫も今月が誕生月ということで

一緒に我が家でお祝いをすることに

しました。

そもそも３家族が親しくなったきっかけは

両親の介護にあります。

私には上に3人の兄がおりますが

二番目は札幌で生活。

すぐ上の兄は独り者ということで

相談するのは一番上の兄でした。

その兄とは少し年が離れている

せいか昔から話しづらいところが

ありました。

それが

今から17年前、母が急に

具合が悪くなり救急車で運ばれ

そのまま入院となった時から

状況は変わりました。

兄の住まいは母のところから

車で40分近く。

それに対し

私は歩いて行ける距離です。

それまでよく母と兄嫁と私の

三人で食事に行ったり母のカラオケに

付き合ったりして兄よりも

兄嫁のほうが話しやすい存在でした。

そうこうしているうちに

翌年、父の容体が悪くなり

入退院の繰り返し。

その次の年は両親それぞれが

施設に入ったり病院に入院。

施設探しは毎週日曜日に

兄夫婦と3人で車で回りました。

一人よりもやはり

「三人寄れば文殊の知恵」

というだけに心強いものです。

その年は何度も救急車のお世話にも

なりました。

そして4年目

少し状況が落ち着いたものの

土・日は

施設に入っている母の所や

家に戻ってきた父の様子を見に

行ったりしていました。

その間もずっと兄夫婦と連絡を

取り合っていました。

そして5年目、父は96歳で

普段の生活のまま亡くなりました。

そして翌年

母も89歳で亡くなりました。

私は普段仕事をしていて帰りも

遅かっただけに

急な時には兄嫁が便りでした。

両親が亡くなるまでのこの６年間が

兄との距離感を縮めた気がします。

時を同じくして中学・高校の同級生で

ある友人もまたご両親の介護に

当たっていました。

状況がとてもよく似ていたため

友人を兄夫婦に紹介し

お互いに悩みを話したり

情報を共有しました。

それまで友人は一人で何から何まで

やっていて心細かったのでしょう。

仲間ができ話すことができたことで

精神的に幾分楽になったようです。

友人のご主人も加わりいつしか

両親のことだけでなく容体が

安定しているときには

３家族一緒に日帰りで出かけたりも

しました。

特急レッドアロー号に乗って

飯能にある名栗温泉に行ったり

千葉の御宿のほうに車で

出かけたりして気分転換もしました。

友人がよく

「一人で介護にあたっていたら

鬱になっていたかもしれないけど

みんなで話し合ったり

情報を共有することで乗り切ることが

できた」

その言葉を何度も耳にしましたが

それはこちらも同じこと。

仲間がいるということは

つらいことも話すことで気持ちが

軽くなり、時には

笑いに変えることも出きます。

そして時を同じくしてそれぞれの

父親が他界し、翌年母が亡くなった

2か月後に友人の母親も亡くなりました。

これは本当に不思議なことでした。

17年前に始まり今こうして

友人夫婦とは親戚以上の付き合いを

しています。

学生時代にはほとんど口をきいたことも

なかったのが卒業して１０数年たって

再会し子供の年が近いことから

少しずつ親しくなっていきました。

そして気づけば親の介護の年齢になり

やがて親を見送り

子供も独立。

どこも夫婦二人になっていました。

大変な時に共に助け合い

乗り超えてきたからこそ

今、尚

3家族がいい関係で付き合えるのだと

思います。

そのようなわけで日曜日は

兄の傘寿と夫の誕生日を

一緒に祝いました。

食欲旺盛で一番元気なのは

８０歳になる兄でした。

親の介護によって兄夫婦とも

距離が縮まり

又、友人夫婦も私達や

兄夫婦とも親しくなりました。

勿論、当時いいことばかりではありません。

いやなことも当然あったと思いますが

それよりも一緒に乗り越えたという

体験が絆を強めているような気がします。

今となってはすべて笑い話です。

あと何回一緒に集まれるか

わかりませんが１回でも多く

ありたいと願います。

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