嬉しい報告に元気をもらえた。

こんにちは。

スタジオのポストを開けたら

1通の手紙が入っていました。

うさぎが筆を持っている可愛い

イラストにきれいな字で宛名が

書いてありました。

紫陽花の切手が貼られていて

すぐにJさんとわかりました。

緊張しながら階段を上がり

スタジオのドアを開けました。

Jさんは50代の女性です。

今月初め、ある企業の講師の試験を

受けられたのです。

過去二度ほど失敗し今回が

最後のチャンスという事でした。

どうしようかと悩んでいた時に

私の顔が浮かんだそうです。

3月末にスタジオに　

訪ねてこられました。

実は10数年ぶりです。

当時、私が渋谷の

トーク＆コミュニケーションアカデミー

という所で教えていた時の受講生です。

15分ほどのデモンストレーションを

行うという事で4月から特訓を

行いました。

初めのうちは声も小さく、原稿を

読んでいるような感じでしたが

トレーニングを重ねるごとに

話しかけるような自然な

調子に変って行きました。

マスクを通しての声もはっきりと

伝わり、視線の使い方、表情も

良くなってきました。

後は

「当日、楽しんで伝えるように」と

言って送り出しました。

試験の後、すぐにJさんから手紙が

来て、発表迄時間がかかるとの

事でした。

大丈夫とは思いながらも

矢張り本人から聞くまで

私も落ち着きませんでした。

そんな矢先、Jさんからの手紙に

緊張しながら開封すると

「本日、合格の通知が届きました」

という文字が

目に飛び込んできました。

その文面からは、Jさんの喜びが

伝わってくるようでした。

思わず　”よかった！”

私もホッとしました。

見えた当初、二言目には

「駄目なんです」

「自信がないんです」

と否定的な事ばかり口にしていました。

先ずはそれをやめる事

肯定的な言葉を声に出すよう

トレーニングしていきました。

次第に声も力強く、明るく

なってきました。

内容は頭に入っていても

否定的な感情がこれまで

話し方に出ていたのでしょう。

しっかり声に出して準備をした事と

自分にプラスの暗示をかけた事で

今回の合格に繋がったのだと

思います。

すぐに「おめでとうございます」と

手紙を書いて投函してきました。

それにしても今や殆どが

メールか電話での報告が多い中

手紙で報告やお礼を言ってくる

人は貴重とも言えます。

矢張り講師の試験に合格するだけの

事はあります。

しかも美しい文字に見とれて

しまいました。

スッキリしない日々

うれしい報告に私も

Jさんから元気をもらいました。

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