こんにちは。
今日の朝日新聞の朝刊オピニオンの紙面に
「コロナの日々 失うものの多さ」という
50代の女性からの投稿が載っていました。
(記事より一部抜粋)
「スーパーでの出来事です。
お惣菜売り場で品物を選んでいた高齢の男性が
立てかけていた自分の杖を倒してしまいました。
すぐ近くにいた女子高校生が咄嗟に拾い上げようと
杖に手を伸ばしたその時、「触るな!」
その大声に辺りの空気は一瞬に凍りつきました。
女子高生は驚いて身を起こし急いでその場から
立ち去りました。
男性は不自由な体をかがめてやっと杖を
拾うと強ばった表情のまま買い物を
続けました。(途中略)
親切のつもりでした事も
大きなお世話と受け取られてしまう。
つくづくいやな世の中になったものだと思いました」
投稿されたご婦人は、たまたまその場に居合わせ
果たして自分ならどうするか
それぞれの立場で考えられたようです。
私はこの記事を読んで
高齢の男性の物言いに対し何か侘しく感じました。
コロナ感染拡大が叫ばれている中、誰しもが
神経質になっている事は確かです。
特に持病があるとか高齢者であれば尚更かと思います。
しかし、自分が注意を払う事と人の好意は別です。
いきなり「触るな!」と大声で言われては
女子高生もびっくりを通り越して
ショックだったと思います。
杖を拾ってあげるという咄嗟の好意を否定されたのです。
もし触ってほしくなければ
「大丈夫だから ありがとう」とジェスチャーも
交えて優しく言えば
この時期、誰もが察しがつくことでしょう。
この女子高生は今回の出来事がトラウマとなって
今後、何事にも見て見ぬふりをするように
なってしまうかもしれません。
それが心配です。
おそらくこの高齢の男性は
日頃から周りに対して感謝をする事もなく
攻撃的な言葉を使っているような気がします。
自己中心的で人との関りが少ない。
実際、そういう中高年が多いような気がします。
どのような場合でも感謝の心があれば
相手にも伝わるはずです。
これから再び緊急事態宣言が発令されれば
更に人々はギスギス、ピリピリしてくるでしょう。
こういう時こそ小さなことにも感謝をして
「ありがとう」の言葉を使えば
言った方も言われた方も、ほっこりした気持ちに
なるのではないでしょうか。
それが乗り越える原動力にもなるはずです。
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