こんにちは。

久しぶりにお昼は外食にしようと

青山ビルのレストラン街にいきました。

いつもは素通りしているStandard Coffeeの前で足を止め

表から店を覗くとまだ席が空いていたので

入ることにしました。

以前は時々コーヒーを飲みに入っていましたが

店そのものが変わったのか、以前より若い人が多く

メニューもサンドイッチにサラダといった

若い女性向きなのでお昼は素通りしていました。

ところが

入口の写真が美味しそうだったので

入ってみることにしました。

そのメニューは冷凍の持ち帰り用とのことでした。

それでは何にしようか

目に留まったのが海老ドリアセットでした。

「ドリアはできたらお呼びします」とのことで

ボトルのようなガラスの容器に入ったアイスティだけを

もって一段高くなっている中央の席に行きました。

テーブルの上にボトルを置いた瞬間

何が起きたのか・・・

テーブルの上に氷が散ってアイスティが

こぼれているのです。

しかも壁を背にした長椅子にまで

飛び散っています。

隣に座っていた女性が思わず自分の

バックを引き寄せたのを見て我に返りました。

慌てて「大丈夫でしたか」と聞くと

頷いてくれたのでややホッとしました。

カウンターの中のスタッフは忙しそうだったので

とりあえず自分で

紙ナフキンと布巾をもってテーブルに戻りました。

ボトルの中のアイスティはほとんどこぼれてしまい

布巾だけでは間に合いそうもありません。

先ほどの隣の女性が

「お店の人に言った方がいいですよ」

との言葉に忙しそうで悪いと思いつつも

カウンターに行って

「すみません、飲み物こぼしてしまって・・・」

「今、行きます」

とのことですぐに掃除の道具をもって

若い女性が来ました。

「すみません」

といってぼんやり突っ立っていると

若い女性スタッフはすぐにテーブルの氷や

長椅子に飛び散った

アイスティを手早くふき取っていました。

丁度、海老グラタンが出来上がったのか

番号を呼ばれました。

1割ほどガラスのボトルに残ったアイスティを見ながら

”これを飲むか、それとも飲み物は諦めるか

勿体ないけど新しく買いなおすか”

迷いながらもバックからお財布を取り出し

先に海老ドリアを持ってこなくてはと

カウンターに行き、席に戻りかけたとき

先の女性スタッフが新しいアイスティを

もってきてくれたのです。

びっくりして「お代は?」と聞くと

笑顔で「結構です」というのです。

「床の掃除をするので席を移っていただけますか」

というので一つずれました。

床が濡れてしまい、かがんで落ちた氷を

片付けている姿に

再度「ありがとうございます」と声をかけると

振り返って

「お洋服にかかりませんでしたか?」との言葉。
 

その対応に感動しました。

悪いのは自分、不注意からお昼時の混雑時に

迷惑をかけた上に新しい飲み物を出してくれ

しかもこちらを気遣ってくれたのです。

それまで若い女性スタッフと若い客層の店に対して

二の足を踏むところがありました。

そのような中で不注意とはいえ

モタついていた自分が妙に浮いて見えました。

しかし、お店のスタッフの手際よさと

気配りの一言に心が和みました。

往々にしてこのような若い女性スタッフの店は

学生アルバイトが多く事務的かと思っていましたが

心温まる一言

海老ドリアも一段と美味しく感じました。

これからも利用したいと思ったほどです。


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