こんにちは。
朝、スタジオの階段脇にあるポストを
覗いたら一通の封筒が入っていました。
見ると先日までレッスンにいらしていた
Mさんからでした。
中に入って封を開けると先日神戸で行われた
ご子息の結婚式の写真と報告の
お手紙でした。
写真は新郎新婦及びご両親が一列に並んだ中で
両家を代表してMさんが挨拶をしているものでした。
コロナ禍で当初予定していた
出席人数が減り、又、祝辞やスピーチをあえて
省き
最後の両家を代表して父親の挨拶(謝辞)
だけとの事でした。
そこで先ず
・出席してくださった方々へのお礼の言葉
・紹介されて新婦にあった時の印象
・幼い時のご子息のエピソード
・親としての思い
・皆様へのご協力 等
短いながらも温かみの感じられる挨拶にしました。
当日は勿論、原稿なしで聞き手を見て話せるように
しかも単調にならないよう音声表現も工夫し
十分なトレーニングをした上で本番に臨みました。
Mさんによると
意識してゆっくり話したところ
会場がシーンとなり、こちらの話に聞き入って
いる様子がわかったそうです。
しかも幼い時のエピソードには会場から
笑い声迄聞こえたとか。
最後に出席者の顔を見て
「これからも二人を温かく見守ってほしい」という
お願いをして、
「本日はありがとうございました」と言って
丁寧なお辞儀をし、最後まで落ち着いて
話す事が出来たとの事でした。
周りからの評判も良かったようですが
Mさんご自身、親として精一杯やるだけの事を
果たした、という安堵感があったようです。
別便で神戸からお菓子が届き
お礼の電話を入れた所
Mさんの声が明るく喜びが伝わってくるようでした。
きっと息子さんも父親を
誇らしく思ったことでしょう。
直接、その時の様子をお聞きすることが出来
私迄うれしくなりました。
電話を切った後、私の中にも喜びと同時に
仕事に対する自信のようなものが湧きあがって
きました。
それは何かというと
話す事を通してその人を最大限に生かす
という事です。
それによって話す事・表現することの楽しさを
知ってもらえれば、人生も又豊かになるわけです。
Mさんの報告を聞いて改めて自分の仕事での
使命を感じたほどです。
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