こんにちは。

先日、お習字の教室に行った時のことです。

何を書こうかと思い「菜根譚」(さいこんたん)の

中からある一つの言葉を取り上げ

それを半紙に小筆で書きました。

何枚か練習をし

その中でいいと思ったものを二枚

先生に見ていただきました。

しばらく二枚を翳しながら

「字は良くかけているけれど

もう少し墨量がほしい」とのことでした。

墨量?

どういうことかと思ったら

墨の色がみな同じということでした。

そこで先生がちょっと見本を

示してくださり見ると

全然違います。

美しいのです。

一言でいえば

同じ細さではなく所々で墨がしっかりついて

強調されているのです。

又、逆にかすれても

それが味わいになるとのこと。

濃淡が出ることによって全体が

美しく見えるとのアドバイスをいただきました。

私が書道を続ける理由はまさにこれです。

「書」と「話し方」には非常に

共通点が多く発見することが

沢山あるからです。

言葉を表現する

それは文字でも音声でも同じです。

字を書く時も話す時も

呼吸は同じように大事です。

丹田に気を集中させて

話していけば落ち着いて話ができます。

字を書くことで話す時の共通点を

たくさん見つけることができます。

アドバイス通り

区切りの良いところで

小筆に墨をたっぷりつけて又書き始めます。

一行か二行の中に一か所くらい

濃い部分を作りあとは行書でさらっと

書いていく。

濃い部分が並ばないように

それも気を付ける必要があります。

半紙の中でどのように見せるか。

離れて全体を見たときに

ところどころ墨が濃くなっていると

それが一つのアクセントになり

目を惹きます。

最初に自分が書いたものと比べると

全体にのっぺりしているか

メリハリがあるかの違いを感じます。

まさに話し方と同じです。

いくら内容が良くても話し方が平板では

印象に残りません。

強弱・緩急・高低 等の変化があり

しかも間の取り方や際だてがよければ

聞き手を惹きつけます。

書にしても話すことにしても

いかに言葉を表現していくか。

今日午後に見えたKさんは

明日、ある会合で挨拶をされます。

その仕上げはまさに音声表現であり

視線の使い方・話す時の態度

全てを含めた表現力です。

それができて初めて聞き手の心に響く

話となるのです。

ただ話すということから

いかに表現していくか

それができたら一段とかっこよく

映ることでしょう。


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