こんにちは。

今日はリモートZOOMによるレッスンです。

先週に続いて今日はEさんが若い人、つまり

(会社の従業員・これから面接をする人・自分のお子さん)

に対して「働く」とはどういうことか

自分なりに伝えていきたいことを

原稿にざっとまとめてこられました。

これから若い人達と接していくに当たり自分なりの

考えをまとめておきたいという事なのでしょう。

その原稿を画面で共有しながら普通に

声に出して読んでもらいました。

Eさんは「全然まとまっていないので・・・」と

照れていましたが、どういった事を言いたいのかを

掴むためには耳で聞いた方がわかります。

2度ほど読んでいただいたのですが

テーマが大きい上に考えが述べられているだけなので

ちょっと難しいかなと思いました。

言いたいことは三つくらいあるようで

その中の一つに焦点を当てることにしました。

Eさんご自身の体験がないか聞いてみました。

すると少し間をおいて「あります」と言って

若いころの出来事をポツリと話されました。

私は画面のこちら側から、「それで?」「へぇー」

「その時どう思いました」

と合いの手を入れながら誘導していきます。

つられてEさんもその時の事を思いだしながら

「そういえばこうでした、ああでした」と記憶が蘇ってきます。

「その時の経験が今の仕事にどう生かされていますか」

とお聞きするとまるで水を得た魚のように

生き生きと話されるのです。

それを聞き終えて

「先ほどの原稿はEさんの考えを述べたものであって

それだけでは相手に伝わりにくいものです。

それよりも今のEさんご自身の体験を

お話したほうが聞いている人もよくわかり

「なるほど」「そういうものなのか」と

説得力がありますよ」

と言ったところ「なるほど、確かにそうですね」と

それこそ納得されていました。

 

実はEさんは若いころから書く事と話す事が

苦手との事でした。

しかし最近は話の組み立て方、まとめ方に

大変興味を持たれて気の付いたこと

感じた事を自分なりに書いてこられます。

その原稿を元にアドバイスをしていきます。

先ず一番言いたいことは何か

話の主題をだしそれに基づいて展開していきます。

具体的に表現したり

自分の思いを入れるなど

断片的に出た話を次回までにまとめるようお伝えしました。

次回はそれをチェックし修正作業に入ります。

例えば言葉の選び方、言い回し

余計なものは入っていないか

主題と話題があっているか

ぶれていないか等

声にした時の響きはどうか

話し言葉になっているか

そうした問題をクリアして初めて

原稿は完成です。

 

話を頼まれた場合、或いは人前で話す事になった時

殆どの人が原稿が出来上がったことで準備が出来たと

錯覚しがちです。

しかしここからが本当の準備と言えるのです。

どんなにいい脚本でも演じる俳優がまずければ

芝居は映えません。

矢張り練習が大事です。

しかしコロナ禍にある今はそれも自粛気味です。

代わって今出来る事、やっておくこと

そこに目を向ければ

やがて日の目を見る時が来ることでしょう。

 

最近、書くことが楽しくなってきたEさん。

「次回までにまとめてきてくださいね」

との言葉に

「イヤー楽しい」との嬉しい反応が返ってきました。

75分のリモートレッスンもあっという間に終わり

何事もやってみれば楽しいと思いました。


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